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ゲーこまい部

主にゲーム中心で他おまけに記述していく所です。

魔女と百騎兵2 感想

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こんにちは。
年度明けから多忙により記事を書かずに3か月も放置しました。

そこで今回は大容量でお届けします。大好きなシリーズでもあるので。
めんどくさい人はだいたい項目を流し読みしてくれればOKです。
ネタバレはあり、ゲーム自体について追及したいと思います。
前もって言っておきますが、2に関しては、「前作比較」なのか「作品単品」として見るのかで見方が変わってきます。
ここでは、「前作比較(無印)」として見ていきます。
リバイバルと比較は新作としてみるなら少し違うかなと思ったので)

悪い点・問題点

  • マップが自動生成であまり形状が変わらない
  • 3Dキャラを使ったイベントが少ない
  • 新規音楽が少ない
  • 演出・掛け合いに難がある
  • スタッフの態度

自分としてはこんな感じです。もっと簡潔に言うと演出やキャラの魅せ方が残念ということに尽きます。世界観もマップの形状のせいで小規模な印象が拭えず、キャラ数が減少した割にはそれぞれの絡み、掘り下げは多くなっているわけではありませんでした。チェルカやアマリエは設定としてどう動くのか気になる部分が、悪印象に繋がりやすいのが悲しかった。

キャラの魅せ方に付随する部分

特に肝心な部分の説明をしないという前作でもチラホラあったことですが、前作が世界観の説明に一部放棄だったことに対し2では登場人物の行動において出てしまいました。そのため各キャラは常に何してるの状態なので、魅せ場がない。
その影響を一番受けたのはアマリエです。

アマリエは戦力としてあらゆる面で劣っていますが、ミルム(妹)への執心とも取れる思いだけがあるようなキャラだと見えました。しかしそれは活躍のできない場面をただ増やしてしまい、自力で打開できないので嫌なこともやるしかない状況になりやすい立場を与えただけでした。所々ではミルムのために資料を漁り読んだり、任務をこなすうえで応急処置が上手いところを見せたりするのがあるんですが、そういう心理描写や行動、誰かの支えになるような場面を増やしてあげてほしかった。

チェルカとミルム アマリエがその二人に対して、という密接した関係の掘り下げがないのが非常に不満になります。人間関係を見所の一つにしてるのだから、ここが疎かなのは単品の作品として見ても擁護できません。問題に対しての対処に追われてるばかりで、大切な人との関わりを、思いを、自身の目的を見直して葛藤するという場面が殆ど無いことが残念で仕方ありません。そのため心情の変化が起こっても唐突な印象でした。だからこそ後半でのフニンムギンとの会話や、ミルムがチェルカに手紙を書くなどはとてもいいイベントだと思えました。

演出面

まず決める場面でのあと、すぐにその勢いを無くしてしまう展開が散見されました。
決めるときは決めて欲しいです。各キャラにそういう魅せ場がないことすらあります。

新曲が少ないですが、新曲自体は前作と変わらない程良いものであると思いました。
ですが曲数自体が少ないので一曲あたりの使用率が高くなり、しかも汎用性に優れた音楽はないのでそういう場面で同じのが流れやすいのも冗長に感じやすい要因です。1の曲自体も混ざっているため、新曲による「新作感」がないのもマイナスです。

イベントも3Dキャラを使った「人形劇」のようなものは少なく、ほとんどが紙芝居になっていることも見逃せません。何のための3Dモデルなのでしょうか?何のためにあるのか、表現の一部としてもっと取り入れてほしかった。

マップについて

これは個人的2における二大悪(演出力不足とこれ)のひとつだと考えています。
まず、前作のような世界旅行のようなステージマップでないのですが、ほとんど景色が変わらない。
森マップがこれでもかと思うほどありすぎる。(霧幻の森シリーズ)
ステージ性でないことは別に問題ないですが、全マップ通して通路ばかり通ってる印象。

例えばドラクエなどには町とか城とかダンジョンがありますよね?
あれが殆どなくて、道中ずっと歩いているようなもので、町に機能はなく、少ない人と話すことだけしかできない。イベントで村が出ることがありますがマップ上存在しないことになってたりするのがいくつかあり、建物内のステージなんかはイベント限定でしかありません。

この二つの相乗効果により
冒頭で述べたような 小規模な世界の印象 を出してしまっているんです。

・ステージアクション要素は前作でも少なかったが、完全消失。
・そしてそもそものパターンが少ない。
これらも見るに
要素をなくして新たな路線でしたいことのレベルが純粋に足りなかったということです。

開発スタッフ発言類の問題

発売前のインタビューでは作品を商品としておすすめする関係上、ある程度ネガティブな発言ができない事は仕方ないですが...
発売後にされたであろうインタビューにおいて非常に不信感を抱きます。
個人的にゲーム内容よりこちらのほうが悲しいです。

少なくとも作品の出来は本人達もある程度知っているでしょうし、発売後で評判も聞いているはずです。
それでも出したばかりの作品を「ダメでした」と言えないのもあるでしょうし、何を言っても厳しい状況であるのは理解しています。
しかし、その状況下で中学生の緩い部活動のような発言が出るのは、モノを売る商売人としても、クリエーターとしても好意的に見られるはずがありません。これが悪意なく言われているのであれば、それは恐怖以外のなにものでもない。

作品を愛している、また商品を売りたいと考えるなら、そのような場面で信用や信頼を得らえるようにふるまうか、もしくは結果を出すというのが一番のはずです。しかしその両方ができていない。これには落胆以外のなにもありませんでした。

良い点・改善点

  • 戦闘は進化・システム
  • シナリオのわかりやすさ
  • 一枚絵を使用するようにした

実際に操作し百騎兵を動かすパートでは大幅な改善があった、ということです。
カメラ操作やマップ自体は綺麗になっていることから、ゲームレベルとして向上が見られました。ただしここは本シリーズの最大の売りではないことも確かで、良くなったと言っても従来のファンの本当に欲しかったモノでは無かったということがこの改善点を曇らせる要因となっています。

戦闘・システム

かなり改善されました。
スキル導入とファッセットの切り替えによるものは前作に比べたら比較にならないほどのものです。
バランス面に関して難はありますが。少なくとも同じファッセットセットで新章にいく度高い攻撃の武器防具に新調してひたすら剣、槍鎌、塔を振り回すだけだった初代に比べ、戦術を考える要素ができたこと自体がまず進化です。

まだまだトーチカや武器強化におけるバランス崩壊要素があることは残念ですが、ゲームとして取れる選択肢や動き方が用意されました。今後のシリーズを出していくならこれを基幹としバランス取りをもっと意識してブラッシュアップしてほしいと思います。

ボスなんかも前作のごり押し気味な動きに比べると、先ほどの壊れ要素に頼らないならば純粋に高めの難易度で楽しめ、「対処法を知っている、知っていない」でプレイへの差が顕著に出るくらいになっています。ただアクションゲームの常としてパターンを覚えると単調な操作になってしまうのは避けられず、それを補う何らかの要素(例えばクリアランク要素など)も存在しないことが課題点です。

細かいシステムなんかも遊びやすいものになっており、具体的には
経験値は即反映
・ストマックの消化(獲得アイテムの取捨選択権)
・消費アイテムは即時入手
・闇払いの消去(マップ埋め)

などなど細かい部分はかなりいいです。

ダッシュが任意で出せなくなった点やガードの消去など一部に関しては不満点にもなりますが、それを差し引いても細かいシステムの変更はプラスと言っていいでしょう。特に闇払いを無くし、カロリー回復要素でストマックへのペナルティを無くしたことは大きな改良点です。あとはそれに合わせてカロリー管理バランスやシステムの進化を期待したいですね。

シナリオに関して

シナリオの核心的設定や雰囲気に関しては特に大きな不満はありませんでした。

しかし問題点でも述べた演出不足のせいと、肝心な部分でどこかズレたような、緩慢な展開なことがあります。
これに関しては前作シナリオでも同じようなこと(主に説明不足)はあったのですが、2で物語自体が低空飛行のようになっているのはやはり人物間の描写と世界自体が小規模に見える印象のせいだと考えています。

設定要素の所々に魅力を感じるのですが、実際にその舞台で動く役者を見ていて退屈になりがちで、役者自体に否があるようには見えない、というのが最終的な自分の評価でした。そのため演出が悪いとするならば、シナリオの流れ自体には大きく不満はなかったというべきかなと。

ケヴァラ世界自体の設定とかは個人的に好みです、魔女病とか付随する要素の描写や意図がもっと明確であるべきかとは思いましたが...
シナリオをもっと大きく括るとするならば(演出や魅せも含める)、シナリオも問題点に含まれるでしょう。

一枚絵

これは微々たるものですが単純に嬉しかった。
イラストレーターに関しても絵柄が似てるという声もありますが、全体的に魔女シリーズの作風に合うものだと思いました。
一枚絵が使われたシーンはやはりただ紙芝居するよりかは遥かに良く、3D人形劇とは別にこれからも取り入れてほしい。欲をいうなら1章につき1枚ないし2枚ほしい。

この手法も使ってより場面を盛り上げていけるような作品になっていってほしいですね。

総評

キャラや設定に魅力を感じつつも、それが活かされる表現が成されなかったこと。1と違う雰囲気としてでもなく、かといってそれを汲み取っているわけでもないシリーズとしての「尖った魅力」の喪失。
このことから所謂、がっかりゲーである印象でした。

ゲームとしては改善点もあり全てがつまらないわけでは無い為、「クソゲー」ではありません。
3(次作)が出たら買うのか?という問いに対しては買います、と断言することができます。

厳しい結果となり、これからのシリーズにも苦しい局面が続きそうな状態。
ですが私はファンの心を無くしたわけではありません、まだまだ応援し続けます。
あの尖った魅力が自分の心にまた突き刺ささることを願いながら、本記事を〆させて頂きます。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。